平岡篤頼文庫 / HiraokaTokuyoshiBunko



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平岡篤頼文庫 / HiraokaTokuyoshiBunko Last Updated 2017-10-25

徒然日記

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10月24日2017年

第八回イベント後記

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2017年の夏も終わりました。

追分の「さよならパーティー」が終わると軽井沢の別荘の方々も帰宅され、寂しくなり、庭の草花も秋めき静かで落ち着いたたたずまいになりました。


去る8月6日、第八回平岡篤頼文庫講演会では晴天に恵まれ、80人以上の方々にお越し頂き、大変な盛況となりました。




東北芸術工科大学准教授の池田雄一氏の司会で、島田雅彦氏と根本昌夫氏の対談が行われました。

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島田氏が21歳で『海燕』でデビューされるまでの経緯、世代やジャンルを超えた様々な作品や作家の方々との出会いについて、幅広い見解とユーモアを交えながらお話し下さいました。
文学、そして世の中に対する島田氏の熱い思いが窺えるすばらしい講演会でした。

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きっとご参加下さった皆さまも楽しいひと時をお過ごしになられたことと、主催者としても大変うれしく思っております。

平岡篤頼文庫は来夏まで、閉館いたしますが、来夏お目にかかれますこと、そしてまた、素晴らしい講演会をご期待頂けることをお約束できるようお誓いし、お別れといたします。       
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平岡不二子   2017.09.30

05月16日2017年

第八回イベント開催決定!

平岡篤頼文庫 第八回講演

2017年第八回平岡篤頼文庫講演会の日程が決まりましたのでお知らせします。


 「文学というカオス


  島田雅彦 × 根本昌夫  対談

  日時 : 2017年8月6日(日) 午後2時 

  場所 : 平岡篤頼文庫

  入場料無料 【要予約】


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ご予約方法

参加者ご氏名・ご住所・ご連絡先電話番号をお書き添えの上、
メールまたはFAXにてお申し込みください。

e-mail : bunkohiraoka@mild.ocn.ne.jp
Fax 03-5702-5981

ご予約締切 8月4日(金)17:00

お問い合わせ用電話 03-3781-7608
当日のお問い合わせ 0267-45-1907
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島田 雅彦
1961年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。
小説家・法政大学国際文化学部教授・芥川賞選考委員。
1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。
『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、
『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
他の作品に『天国が降ってくる』、
無限カノン三部作『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』、
『悪貨』『傾国子女』『ニッチを探して』『往生際の悪い奴』など多数。

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根本昌夫
早稲田大学卒業後『海燕』編集長、『野生時代』編集長を歴任。
小川洋子、角田光代、よしもとばななをデビュ-させるなど新人発掘に定評があり、
現在、大学及びカルチャーセンター等で小説教室の講座を担当。
当初より当文庫講演会の企画を手がけられています。

10月04日2016年

第七回イベント後記


01ななかまど.jpgななかまどの実

  すすきの穂が伸び、ななかまどの実が色づき
あちこちの木にも様々な形の赤い実が目立ち、
秋の気配を感じる日々になりました。

 8月21日の講演会は素晴らしい天気に恵まれ、
心地よいひと時を過ごせました。


 青山 南氏は大学院時代、ナホトカからヨ-ロッパを経ての外遊後(1972~1973年)、第7次早稲田文学の編集に携わり、そこへ根本氏も加わり、第8次早稲田文学までご活躍され、お二方の当時の編集のご様子やご活躍ぶりなど懐かしげにお話しくださいました。

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 青山氏はアメリカ文学の翻訳も若い時から手がけられ、現在までに多数の翻訳書を出版なさっています。昨年11月に刊行された『パリ・レヴュー・インタヴュー~作家はどうや10『パリ・レヴュー・インタヴューⅠ・Ⅱ』.jpgって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう!』は、アメリカを代表する文芸誌「パリ・レヴュー」誌の看板記事である、作家へのインタビュー「フィクションの術」から二十二編を選んで翻訳された書で、その「パリ・レヴュー」誌についてのお話に移りました。


 「パリ・レヴュー」誌は、パリに憬れアメリカから来た人々の気運が高まり、1953年に創刊されて以来、小説、エッセイ、対談などのインタ-ビュ-を掲載、
アメリカ文学史の中で果たした役割は大きく、
現在まで継続しています。創刊当時の1953年は文学の息吹が世界中にあった時代でした。
フランスではヌ-ヴォ-・ロマンと呼ばれる新しい小説作品が注目され、アメリカでも著名な作家が次々と問題作を発表し話題をまき、その頃日本では、第3の新人と呼ばれる芥川賞作家が次々と登場しました。

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 最近の芥川賞の作品にも話が及びましたが

「時代が息苦しくなればなるほど、生きにくくなればなるほど良い文学作品が出てくると思う、今後を期待する」

との言葉で講演が終わりました。





   平岡篤頼文庫は来夏まで閉館致しますが、来年もすばらしい講演会をご期待下さい。

平岡不二子   2016.09.30

07月19日2016年

第七回イベント開催決定!

平岡篤頼文庫 第七回講演

2016年第七回平岡篤頼文庫講演会の日程が決まりましたのでお知らせします。


 「パリ・レヴューと早稲田文学」

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  青山南 × 根本昌夫  対談

  日時 : 2016年8月21日(日) 午後2時 

  場所 : 平岡篤頼文庫

  入場料無料 【要予約】


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ご予約方法

参加者ご氏名・ご住所・ご連絡先電話番号をお書き添えの上、
メールまたはFAXにてお申し込みください。

e-mail : bunkohiraoka@mild.ocn.ne.jp
Fax 03-5702-5981

ご予約締切 8月19日(金)17:00

お問い合わせ用電話 03-3781-7608
当日のお問い合わせ 0267-45-1907
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青山 南

1949年、福島県生まれ。翻訳家・エッセイスト。
早稲田大学文化構想学部教授。
著書に『短編小説のアメリカ52講』(平凡社)、
『英語になったニッポン小説』(集英社)など多数。
訳書に『オン・ザ・ロード』(河出書房新社)、『パリ・レヴュー・インタヴューⅠ 
作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう!』
『パリ・レヴュー・インタヴューⅡ 
作家はどうやって小説を書くのか、たっぷり聞いてみよう!』
(岩波書店)など多数。

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根本昌夫
早稲田大学卒業後『海燕』編集長、『野生時代』編集長を歴任。
小川洋子、角田光代、よしもとばななをデビュ-させるなど新人発掘に定評があり、
現在、大学及びカルチャーセンター等で小説教室の講座を担当。
当初より当文庫講演会の企画を手がけられています。



10月04日2015年

第六回イベント後記


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 9月も半ば過ぎますと浅間山の山肌はなんとなく秋めき、庭のすすきの穂が目立ち、珍しいきのこも顔を出し、田んぼは黄金色となり、夏には見られない静かな佇まいを取り戻しました。

 8月9日の講演会は晴天にめぐまれ木々の間を流れる風もさわやかで心地よい一日でした。

 二人の編集者に加え文藝評論家で東北藝術工科大学準教授の池田雄一氏に急遽司会をお願いし、お三方で会は始まりました。

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 まず武藤旬氏が早稲田大学仏文科時代の平岡篤頼の授業の様子、そして頑張って卒業、文芸春秋社入社後のお仕事など話されますと、司会者からはいつの間にか偉くなり編集長になったと付け加えられる一幕もありました。

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 根本氏は早稲田大学文芸科時代から早稲田文学の編集に関わっていた当時の様子を話されました。
当時第8次早稲田文学の責任者だった平岡の意向により、学生の作品を誌上で取り上げ、まず、見延典子の 『もう頬づえはつかない』 が50万部を越すヒット作となり映画化され、しばらく女子大生ブ-ムが続きました。『海燕』 から小川洋子、吉本ばなな、角田光代、田中りえ、などを輩出し、中島梓(栗本薫)清水博子も活躍しましたが故人となってしまいました。

 武藤氏は社内で様々な経験を積まれ、早稲田大学準教授市川真人氏との出会いで川上未映子、黒田夏子氏と知り合い、お二人の早稲田文学新人賞受賞作品が芥川賞受賞となり、その勢い止まず、今回の又吉直樹氏の 『火花』 の芥川賞受賞にと繋がり、『文學界』 編集者として文芸春秋社に大きく貢献されました。
 編集者同士の話し合いは、かつて5回の作家による講演とは異なり、いろいろ窺い知りえない事も話され、なかなか興味をそそられるお話も多く、あっという間の90分でした。

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 平岡篤頼文庫は来年夏まで閉館いたしますが、又すばらしい方をお迎えして講演会ができますことご期待くださいませ。
 次回も今年同様、大勢の方々のご出席のお待ちいたしております。

平岡不二子   2015.9.23

05月31日2015年

第六回イベント開催決定!

平岡篤頼文庫 第六回講演

今年は穏やかな小春日和も少なく、あっと言う間に夏の日差しの日々となりました。
2015年第六回平岡篤頼文庫講演会の日程が決まりましたのでお知らせします。


演題 「新人を発掘するということ
      - 名編集者としての平岡篤頼とその後輩たち -

  武藤旬 (『文學界』編集長) × 根本昌夫  対談

  日時 : 2015年8月9日(日) 午後2時 

  場所 : 平岡篤頼文庫

  入場料無料 【要予約】


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ご予約方法

参加者ご氏名・ご住所・ご連絡先電話番号をお書き添えの上、
メールまたはFAXにてお申し込みください。

e-mail : bunkohiraoka@mild.ocn.ne.jp
Fax 03-5702-5981

ご予約締切 8月7日(金)17:00

お問い合わせ用電話 03-3781-7608
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武藤旬(むとう じゅん)
早稲田大学卒業後、文藝春秋入社。
現在『文學界』名編集長として刺激的な企画を次々と手がけられ、最近は又吉直樹(「火花」)を『文學界』誌上でデビューさせ、マスコミを賑わせています。

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根本昌夫
早稲田大学卒業後『海燕』編集長、『野生時代』編集長を歴任。
小川洋子、角田光代、よしもとばななをデビュ-させるなど新人発掘に定評があり、現在、大学及びカルチャーセンター等で小説教室の講座を担当。
当初より当文庫講演会の企画を手がけられています。

09月21日2014年

第五回イベント後記

今年は酷暑の日々が続き、また豪雨、雷雨とめまぐるしいことでした。

asamayama.jpg浅間山
IMG_5718.jpg講演中

8月16日の講演会当日は、朝から晴れたり曇ったりと不安定なお天気の中、何とか文庫の庭で開催しようと用意はしたものの、突然の豪雨に見舞われ、会場を追分公民館に急遽移動しての開催となりました。

そのような中、80名を越える方々をお迎えすることができました。
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 演題の「霙の文学」は、平岡篤頼が生前出版を予定し、まとめていた原稿をもとに、没後『記号の霙』とし発刊した本に由来するものです。その本の解説に堀江敏幸氏が「解けない霙」と題して長文の解説をお寄せ下さいました。その解説だけでも堀井氏の文学作品として拝読に値するものとの思いから、ここにご紹介いたします。

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 前後いたしますが、講演会はこの解説に沿い、氏の思い出やお考えを交えてお話し下さり、時空間を飛び越えて新鮮で有益なひとときを共有し、一同あっという間に過ごした二時間でした。

IMG_5735.jpg下段右から堀江敏幸氏、平岡不二子。上段右から根本昌夫氏、小林 茂 氏
 ご出席下さいました方々、今年はお越しいただけなかった方々も来年の講演会をご期待いただきまして、お健やかにお過ごしくださいませ。

 2014年9月17日                   平岡不二子

     「解けない霙」全文はこちらよりLinkIcon

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『記号の霙』は在庫がございます。ご希望の方はお申し出ください。



06月13日2014年

第五回イベント開催決定!

平岡篤頼文庫 第五回講演

2014年第五回平岡篤頼文庫講演会の日程がきまりました。
昨年夏の黒田夏子さんの講演会からあっという間の1年でした。
今年も素晴らしい講演会となることと思います。どうぞ奮ってご参加ください。
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「霙の文学」(みぞれのぶんがく)

  講師 堀江敏幸 
     (作家 早稲田大学教授 芥川賞選考委員)

  司会 根本昌夫

  日時 : 2014年8月16日(土) 午後2時 

  場所 : 平岡篤頼文庫

  入場料無料 【要予約】



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ご予約方法

参加者ご氏名・ご住所・ご連絡先電話番号をお書き添えの上、
メールまたはFAXにてお申し込みください。

e-mail : bunkohiraoka@mild.ocn.ne.jp
Fax 03-5702-5981

ご予約締切 8月15日(金)17:00

お問い合わせ用電話 03-3781-7608
当日のお問い合わせ 0267-45-1907
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image001.jpg撮影 森清
堀江敏幸(ほりえ としゆき)
小説家、フランス文学者、早稲田大学教授。
1964年、岐阜県多治見市生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学。その間にパリ第3大学博士課程留学。
1994年より、フランス留学経験を随筆風に綴った『郊外へ』を白水社の雑誌「ふらんす」に連載。1995年に単行本化され、小説家デビューを果たす。 2001年、『熊の敷石』で第124回芥川龍之介賞受賞。2004年より明治大学理工学部教授、2007年に早稲田大学文学学術院教授に就任。2009年に早稲田大学短歌会会長に就任。

10月03日2013年

第四回イベント後記

 今年の軽井沢は日中30℃になる日もありましたが、さすがに9月の半ばともなると朝夕は肌寒い気候になりました。

P1000142.jpg浅間山

 浅間山や木々の緑も秋色に変わりはじめ、文庫の庭には沢山の“きのこ”が生え“どんぐり”がびっしり土を覆い、“りす”が喜ぶだろうと思いながら、踏みしめて散策しました。 


 8月24日は前日の大雨も嘘のように晴れ、参加者は100人にも及び、椅子席だけでは足りず、急遽、ビニールシートの上にお座布団をご用意してという状態ではありましたが、根本昌夫氏と市川真人氏の的確な司会と質問に黒田夏子様は淀みなくお話し下さいました。

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 幼いころから本をよく読み、物を書くことのお好きなお嬢様で、鎌倉での中学、高校にかけて御自身で立ち上げた文芸部では当時鎌倉文士と言われた著名な大作家をお訪ねしたり、取材をなさったりしていらしたそうです。
 同人誌を通して書きためた長編の作品を大切に丁寧に推敲を重ねられた作品の一つが『abさんご』ですが、これはすでに20年も前にほぼ書きあげられていたそうです。

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 年を重ねられ、初めて早稲田文学新人賞に応募なさるお気持ちになられ、その際に280枚の原稿を規定の100枚にするために、まさに、推敲に推敲を重ね昇華され尽くされた作品が審査員の目を引いたのではないかと、お話を聞きながら感じ入りました。

 尚、280枚のノーカットの作品は今回、限定で早稲田文学本誌⑥号と同時に出版されております。

 文庫の講演会も、角田光代氏、勝谷誠彦氏、重松清氏、そして今回の黒田夏子氏と回を重ねるにつれ毎回楽しみにご参加下さる方々が増え、第5回を目指しその責任の重さを感じております。

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 来夏までどうぞ皆様お健やかにお過ごし下さいますように。
 お待ち致しております。

                             平岡不二子

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07月05日2013年

第四回イベント開催決定!

平岡篤頼文庫 第四回講演会

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「夏のことば」

  対談 黒田夏子×市川真人 (司会 根本昌夫)

  日時 : 2013年8月24日(土) 午後2時 

  場所 : 平岡篤頼文庫

  入場料無料 【要予約】

  後援 : 早稲田大学文学学術院

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黒田夏子(くろだ なつこ)
1937年東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。小説家。5歳の頃から散文を書き始め、大学卒業後も教員・事務員・校正者などとして働きつつ作品を執筆。2012年9月、文芸誌「早稲田文学」に応募した「abさんご」で同新人賞を、また2013年1月に同作で第148回芥川龍之介賞を受賞。

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市川真人(いちかわ まこと)

1971年東京生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。文芸批評家・早稲田大学文学学術院准教授、TBS系情報番組「王様のブランチ」ブックコメンテーター等。著書に『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』ほか。



要予約・お問い合わせ先
 e-mail : bunkohiraoka@mild.ocn.ne.jp
Fax 03-5702-5981

09月26日2012年

第三回イベント後記

7月末より開館いたしておりました「文庫」は9月初旬をもって来夏まで閉館いたします。
ご来館下さいました方々に御礼申し上げます。

P1000026.JPG浅間山

8月5日の重松清氏と根本昌夫氏の会には80人を越すご来場者で盛況でございました。

P1000034.JPG講演会
講演の内容を簡単にご報告しますと、以下のようなお話でした。

「早稲田文学学生編集スタッフ募集 無給、夕食付」の張り紙に応募した無題の「作文」が平岡篤頼の目にとまり、小説を書く糸口になった。

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当時華々しく文壇にデビューし始めた中上健次はじめ数々の新人作家との交流、80年代の作家達のめまぐるしい活躍をたのしく語り、新人賞にとらわれず、常に「自己のベストを更新する」、戦う相手を常に自分におくことを強調され、古今東西の作品を読むことで人生を豊かにし、読みつなぐことで大切な文化を残すことになる——など、お話はユーモアに富み、笑いが絶えず、その絶妙なお話に引き込まれ、2時間近くがあっと言う間に終わり名残惜しいひとときでありました。

平岡不二子


IMG_2577.jpg講演会

05月18日2012年

第三回イベント開催決定!



信州の冬は長く厳しいですが、五月の連休に入り桜が咲き、

木々が新芽を吹き始めました。

半年の長い休眠から文庫が目覚めました。


今年は超ご多忙で、ご活躍中の人気作家重松清氏にご講演頂ける

ことに決まりましたので、お知らせ致します。

奮ってご参加下さいませ。お待ちいたしております。

                                  平岡 不二子

DSCF1447.jpg文庫近くのしだれ桜

平岡篤頼文庫 第三回講演会

「小説を書くということ」

   対談 重松清×根本昌夫


  日時:2012年8月5日(日)午後2時~

  場所:平岡篤頼文庫

  会費:なし


要予約・お問い合わせ先
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Fax 03-5702-5981


120505_1242~01.jpg文庫から見た浅間山


09月01日2011年

第二回イベント後記


8月21日「平岡篤頼文庫」第二回目の講演会を開催いたしました。 

IMG_0054.jpg講演会
昨年のように好天に恵まれ庭の木立の中での会をと願っておりましたが、残念にも雨となり、テントを張っての会となりました。それでも前夜からの強い雨はだんだんと霧雨に変わり、木々の緑が例えようもないほど美しくなりました。

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勝谷氏のお話は学生時代の平岡とのエピソード、出版社勤務時代、独立して次々と困難な仕事に立ち向かう様子などを、ベテラン編集者だった根本氏が巧みにひきだし、時折、聴衆の笑いも誘い、時間の流れを忘れさせました。
最近刊行された「ディアスポラ」は10年前にポスト福島を予見した絶賛すべき本との思いを強めました。
当日の様子は勝谷氏が長年にわたり一日たりとも休むことなく配信続けて居られる『勝谷誠彦の××な日々』をお読みいただければ充分ご想像なされることと思いここに掲載いたします。

「平岡篤頼文庫」は8月31日をもち来夏まで閉館いたします。
第三回目の講演会をご期待ください。
                                    平岡不二子


(以下、ご本人の許可を得て、メールマガジン「勝谷誠彦の××な日々」
(8月22日付配信)より抜粋させていただきました)

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平岡篤頼文庫での講演会はささやかな、しかしまことにいい会であった。
奇跡のように雨がやんだ。雨のあとの軽井沢の森ほど美しいものを私は知らない。
世界中の自然の中を歩いてきたがいちばんであると断言できるのである。
『ディアスポラ』で書いたように奇跡のような列島に私たちは住んでいる。
その中でも更に危ういバランスの上に成り立つ奇跡の森が軽井沢の唐松林だ。
痩せた土地にギリギリの生命力でそれらは生きている。
この危うさを美しいと感じる私たちの美意識はワビサヒにも通じるものなのかも知れない。

平岡先生の別荘である母屋のテラスに椅子がしつらえられていた。
その一角で私は元『海燕』編集長の根本昌夫さんのリードで話をした。
考えてみれば「文学」や自分の作品について語るなどというのははじめてのことである。
いつも他人の悪口を言うことで講演を成り立たせている私としてはまことに稀有な体験であった。

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講演というのは一方的に話しているようでありながら実は聴衆とのセッションだ。あちらからある種の圧力が押し寄せてくる。
それは話の内容によって変化し、ウケていなければ「つまらあいなあ」オーラがやって来るのである。
昨日のそれは知的興味オーラだった。
こんなに知的欲求の高い聴衆を私はこれまで知らない。

そうなるとどんどん自分を裸にして行くのがモノ書きのさがである。
名編集者である根本さんがまたうまい。
気がつくと「なぜ私は文学を志したのか」などと、普段ならば酔っぱらっても恥ずかしくて喋ることができないようなことを話していた。

話していてはじめて自分で気付くことがある。
たとえば私は書斎にこもって小説を書けるタイプではないということだ。
『ディアスポラ』はチベットへの旅があったからできた。
『水のゆくえ』は田中康夫さんの長野県知事選挙の経験がベースになっている。
『彼岸まで』は言うまでもなく橋田信介さんとの命がけのイラクでの経験と彼の死がもとだ。
じゃあ『平壌で朝食を』はどうかと言われるとドキリとするが、ちゃんとあれもモデルがあるのである。
何よりも私は平壌の路地裏を知っている。

いずれ命がけである。どこで死んでいても不思議ではない。
その奇妙な情熱の根源は何かと考えた時に、ひょっとして私はいつかそういうものを書きたいがためにやってきたのかも知れないと、雨あがりの軽井沢の森の中で気付かされたのだ。
あれ?もしかすると私は「作家」なのかも知れないと(笑)。

ただしおそろしく怠惰な。
たとえば次作のためにミンドロ島へはもう3度も行っている。
いちど行って書けないからほっておくうちに記憶が薄れてきて、また行くのである。
カネだってバカにならない。
さすがに3度も行くと記憶はすべて血肉になっていて、もう「忘れた」という言い訳はきかなくなっている。
『ディアスポラ』が売れてどこぞが注文を出してくれれば、書く準備はできている。と、さりげに営業する私(笑)。

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そんな話を1時間半ほどしたあと立食でのパーティとなった。
人々の声が低い。いい話いうものは小声でも通るものだ。
森からの鳥の声が十分に聞き取れるほどの会話。

話をさせてもらった私の方がはるかに学ぶような、いい会であった。
空の上から平岡先生も見ておられたことだろう。

katsuya.jpg勝谷誠彦

     info@hiraokatokuyoshi.com


08月04日2011年

勝谷誠彦氏プロフィール

いよいよ8月21日(日)の講演会が近づいてまいりました。
勝谷誠彦氏は、ご周知のとおりテレビや雑誌、多くの著作でご活躍中です。

katsuya.jpg勝谷誠彦


勝谷誠彦(かつや・まさひこ)


 コラムニスト、小説家 
 1960年生まれ 兵庫県出身
 私立灘高を経て早稲田大学第一文学部文芸専攻卒。
 1985年文藝春秋社入社、記者として活動。
 1996年退社後、紀行家として活動、やがて時事コラムや、写真家としても活躍。
 食のエッセイでも知られ、2002年より手がける小説では大きな反響を得る。
 現在「SPA!」の巻頭コラムを始め、雑誌に多数連載を持ち、
 TV番組では「スッキリ!」(日本テレビ)、
 「たかじんのそこまで言って委員会」(よみうりテレビ)レギュラーコメンテーター。
 「たけしのTVタックル」(テレビ朝日)、「あさパラ!」(よみうりテレビ)など出演。
 「日本人の正義の話をしよう」(アスコム)、「彼岸まで」(光文社)など著作多数。

LinkIcon『勝谷誠彦氏の××な日々』を365日毎朝休まずに配信中。

 8月5日に小説LinkIcon「ディアスポラ」を文藝春秋より出版。




05月30日2011年

2011年の予定


いよいよ今年の文庫開き日程、第二回イベント決定!

是非、この機会にお越しください。

開館日 7月24日~9月19日2011年
開館時間 10時~16時
電話・FAX 0267-45-1907

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平岡篤頼文庫 第二回講演会

勝谷誠彦 × 根本昌夫 対談
「私が平岡先生に学んだこと おわびしたいこと」


日時 2010年8月21日(日) 午前11時
場所 平岡篤頼文庫

軽食の用意あり

入場料 2000円  (雨天の場合は変更有)

要予約・お問い合わせ先
 e-mail : bunkohiraoka@mild.ocn.ne.jp
Fax 03-5702-5981

                                            Agnes



09月10日2010年

平岡篤頼文庫開館一周年記念講演会

 今年の軽井沢は地元の人々も驚くかってない酷暑でしたが、9月に入り、さすが空は澄み浅間山がくっきりと見える日が多くなりました。

P1010483.jpg講演会

 9月20日で来夏まで閉館いたしますが、ご遠方からの来訪者も多く、喜ばしいことでございました。

 何と申しましても8月15日の「平岡篤頼文庫開館一周年記念講演会」—対談角田光代、根本昌夫—は参加者60名を超える盛況な会となりました。

P1010484.JPG角田光代、根本昌夫

 角田光代氏は皆様御存知の直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞なさっておられる人気若手作家ですし、お相手の根本昌夫氏は『海燕』『野生時代』等の編集長を歴任、新人賞発掘には定評があり、お二方とも早稲田大学文芸科出身、司会は早稲田文学デスクの市川真人氏、前田塁の名の新鋭評論家、まさに豪華キャストでした。

Tシャツ.JPG市川氏と

P1010482.jpg対談

演題は平岡篤頼早稲田大学最終講義『知る喜び 読む楽しみ 書く快楽』を中心に話は進み、分かりやすく、あっという間に楽しく時間は進み、終わりの質疑応答も興味深いものでした。

対談.JPG対談

 講演の内容は後日要約して載せたいと考えておりますが、参加者は20代の若い方々から92歳にして尚、嚇灼としておられる山崎剛太郎氏などがご参加下さり嬉しいことでございました。又このようなお便りも頂きました。 「知る喜び、読む楽しみまでは中心にすえておりましたが来年伺う時には書く快楽その場にいたいものです。」とのお言葉に、そのような方がお一人でもおいででしたら、私といたしましては、充分この会の目的が果たせたような気持ちに駆られました。

サイン.JPGサイン会
 来夏も又すばらしい会が開催出来ますよう努力いたします。

 お天気に恵まれ涼しい木立の中でまた皆様にお会いできますことを祈っております。



                                         平岡 不二子


早稲田文学から文豪シリーズとして、平岡篤頼著「赤い罌粟の花」の表紙に平岡のシルエットが重なっているTシャツを販売しております。御希望の方は早稲田文学会にお問い合わせ下さい。 



     info@hiraokatokuyoshi.com

06月05日2010年

2010年の予定


いよいよ今年の文庫開きが決まりました。
そして、文庫の開館一周年記念として、イベントも決定!

是非、この機会にお越しください。

開館日 7月18日~9月20日2010年
開館時間 10時~16時
電話・FAX 0267-45-1907

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平岡篤頼文庫開館一周年記念講演会

角田光代 × 根本昌夫 対談
「知る喜び 読む楽しみ 書く快楽」
    平岡篤頼の早稲田大学最終講義より

日時 2010年8月15日(日) 午後2時
場所 平岡篤頼文庫
入場無料
要予約・お問い合わせ先
 早稲田文学編集室
Tel/Fax 03-3200-7960
e-mail wbinfo@bungaku.net

                                            Agnes

10月10日2009年

ご来館ありがとうございました


5月のオープン以来、真夏の訪れが遅く、そしてあっという間に夏が終わりました。
9月に入ると高原の秋は早く、日、一日と僅かづつ秋色に木々の色が変わり始め、浅間山も毎日変化があり、過ぎてゆく夏を惜しみながら飽きず眺めておりました。

IMG_6490.JPGphoto : 内藤廣建築設計事務所
開館中には思っていたよりはるかに多くの方々のご来訪を頂きました。
いろいろなお話も伺うことが出来、今後の参考にしたいと考えております。
和書は追加収納いたしましたし、蔵書目録もホームページで閲覧できるようにいたします。来夏は、庭はきっと追分にふさわしい花々が咲くことと思いますし、木陰で、又は母屋の一部で読書をお楽しみ頂けるようにと、夢を追っております。

はるか名古屋方面からお越し下さいました方も何人かおいででしたし、来年も又来ますと約束してくださった方々のお気持ちも大切に、来年暖かくなるまで、文庫はお休みとさせていただきます。

yoshikawa01.jpgphoto : 内藤廣建築設計事務所


今年はありがとうございました。

ご希望、ご感想などございましたが、どしどしおよせくださいませ。

                                  平岡不二子

     info@hiraokatokuyoshi.com


05月17日2009年

皆様に感謝

2009年5月18日。
平岡篤頼の4度目の命日に合わせ、オープンをすることになった、「平岡篤頼文庫」。
残念ながら雨の追分になってしまいましたが、17日、文庫開館記念パーティーを行うことができました。

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早稲田文学の方々、建築家の内藤廣さん、沢山の方々がお集まりになり、感謝です。
きっと、先生も喜んでることでしょう。

つい3日前に建てられた碑の前で、建築チームをパチリ。
文庫担当の好川さんも、この日を迎えられたこと、本当に喜んでました。

IMG_5069.JPG建築チーム。 内藤廣さん、内藤鏡子さん、好川拓さん。

"本を並べる"というだけの建物ですが、光の問題やら、ここ追分の土地の湿気問題など、色々と悩み、建物の色も含め、考え抜いた作品。
その中には、沢山の"本の作品"が並ぶわけですから、本当にご苦労があったのでは。
でも、こうやって無事開館し、人目に触れることによって、もっと大きな作品になっていくのではないでしょうか。

ありがとうございます

IMG_5048.JPG皆様からのお花。

本日は、お忙しく来られなかった、重松清先生や、 小林茂先生、書莚会などからお花が届きました。
追分らしい雨という天気の中、明るさをもたらしてくださいました。
ありがとうございます。

文庫の入り口には、奥様が思い入れのあるお花。いつ来ても綺麗に咲いていてくれます。

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文庫には先生の著書はもちろん、先生が愛した本たちが並んでいます。
まだ整理できていないものも多数あり、これから少しずつ増えていくかもしれません。

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ねぇ、先生。

パーティーでは、ワイン片手に先生の思い出話しなど。それぞれに想いがあるわけで、「平岡篤頼」の話も尽きないほど。
ふと聞こえてくる小鳥のさえずりが、先生の声に思えたり。
きっと、こうやって見ていたに違いないでしょう。

ね、先生。

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見覚えある教え子も来てましたよ。

IMG_5070.JPG勝谷誠彦氏

もう少し気候も良くなれば、訪れる方が沢山いらっしゃるでしょう。

私も、ゆっくり先生の足跡を見に来たいと思います。

                                            Agnes

     当日のスピーチLinkIcon